*** C-DOS系DOSのコマンド説明 (2020/01/08版) *** C-DOS系DOSは、起動後、"Ready"もしくは"Ok"が表示されてコマンド入力待ち となります。 C-DOS系DOSは、DOS内蔵のビルトイン・コマンドと外部よりファイルを読み込 んで実行するトランジェント・コマンドから構成されます。 トランジェント・コマンドは以下の2種類が存在します。 - COMMANDコマンド登録できる、TRK:00/SCT:03の文字列テーブル、 TRK:00/SCT:05のファイル情報を参照するコマンド - ファイル属性がCMD(03)のOBJ(01)ファイル (FM版C-DOSと、Allmighty/Dolphin系DOSのみ) コマンドはすべて、次のように入力します。 <コマンド名>[ドライブ番号] [パラメータ群] * パラメータ群のアドレスはすべて16進数4桁で指定します。 * パラメータ群のトラック番号/セクタ番号はすべて16進数2桁で指定します。 * C-DOSではコマンドはすべて大文字で使用します。 アクセス・ドライブに関する仕様は以下のようになっています。 - カレントドライブ情報は二種類あります。 * コマンドで指定する、コマンドがアクセスするドライブ * DRIVEコマンドで指定するトランジェントコマンド用のドライブ - ドライブ番号の省略時は、前回使用したドライブが使われます。 - ドライブ指定は以下のようになっています。 * 1桁の数値、1〜4を使用します (Z80版,6809版) * 5'2Dが1〜4、8'2Dが5〜8、5'2DDが9〜12 (PC-9801版) * 1〜4(PCモード)、5〜8(旧MZ/X1モード) (X1版Dolphin OS) その他、DATEコマンドで設定できる日付情報があります。 日付情報は、TRK:00/SCT:02に格納されており、ファイルのセーブ時に使用可 能ですが、Victorious NINEから抜き出した、Allmighty/Dolphin系DOSではう まく動作しません。 * ビルトイン・コマンド - DIR ディレクトリを表示します。 DIR[ret] Vol No.Master (C-DOS標準形式) Vol No.0 FREE:xxxx (Dolphin OS) OBJ* "WICS" OBJ* "COMPILE" (A)^ (C) (B) (A) ... ファイル属性 (B) ... ライトプロテクト状態 (C) ... ファイル名 Volume番号は自由にディスクに付けられる番号で、0の時にMasterと表示さ れます。Dolphin OSでは0と表示されます。 - LIST (Allmighty-DOS/Dolphin OS/Dolphin Systemのみ) ディレクトリの詳細情報を表示します。 DIR[ret] Vol No.0 FREE:xxxx (Dolphin OS) --- filename --- atr size top exc trk sct -- WICS *OBJ 2700 1500 1500 09 01 COMPILE *OBJ 2000 C000 C000 0B 08 ^^^^^^^^^^^^^^^^ ^^^^ ^^^^ ^^^^ ^^^^ ^^ ^^ (A) (C) (D) (E) (F) (G)(H) (B) (A) ... ファイル名 (B) ... ライトプロテクト状態 (C) ... ファイル属性 (D) ... プログラムサイズ (E) ... 開始アドレス (F) ... 終了アドレス (G) ... トラック情報 (H) ... セクタ情報 - LOAD "ファイル名"[,<ロードアドレス>] 指定されたファイルを開始アドレスもしくは、指定されたロードアドレスに 読み込みます。 例. LOAD "ExistFile",1500 - SAVE "ファイル名",<開始アドレス>,<終了アドレス>,<実行アドレス> 指定されたメモリの内容から、指定されたファイルを新たに作成します。 もしすでに同じファイル名のファイルが存在する場合は上書きしますが、そ の時には、 Already exists, Del ? (YES=Y) と質問され、Y(大文字のみ)を答えた時のみコマンドが実行されます。 例. SAVE "NewFile",2000,435F,3000 - SAVET (X1のみ)  カセットテープへのセーブと思われますが、未調査のため省略します。 - RUN "ファイル名" 指定されたファイルを読み込み実行します。 * FM版では、CMDのファイルを実行できません。 - DELETE "ファイル名" 指定されたファイルを削除します。 - DETAL "ファイル名" (Z80/8086版C-DOSのみ、Allmighty/Dolphinはなし) DETAIL "ファイル名" (FM-7/8版C-DOSのみ) 指定されたファイルの詳細情報を表示します。 DIRの内容以外に、属性コード、日付、ディスク上の格納位置等も表示しま す。 - DUMP ディスクをセクタ単位で表示/編集できます。表示開始位置は、コマンド実 行時に質問されます。 例. DUMP[ret] TRK:01[ret] SCT:01[ret] : : Z80/8086版、一時停止中に以下の処理が可能です。 - 何かキーを押す ... 次のセクタを表示 - BREAK ... DUMPコマンド終了 - E ... スクリーンエディットで編集モードへ FM-7/8版、一時停止中に以下の処理が可能です。 - SPACE ... 次のセクタを表 - RETURN ... DUMPコマンド終了 - E ... スクリーンエディットで編集モードへ - RENAME "ファイル名1","ファイル名2" ディスク上のファイル名1をファイル名2へ変更します。 例. RENAME "OldName","NewName" - LOCK "ファイル名" 指定されたファイルのファイル属性を変更して、ライトプロテクト状態にし ます。 - UNLOCK "ファイル名" 指定されたファイルのファイル属性を変更して、ライトプロテクト状態を解 除します。 - FREE (C-DOSのみ) ディスクのフリー領域をセクタ単位で表示します。 例. FREE[ret] Free sector:xxxx Ready ■ - DRIVE <ドライブ番号> トランジェント・コマンドを実行するドライブ番号を指定します。 - MODE <モード> (Allmighty DOS/Dolphin Systemのみ) Allmighty-DOSの場合は、MODEコマンドの内容がありません。パラメータ指 定もできません。 MZ版のDolphin Systemでは、ディスクアクセスモードを変更します。 モード M ... 旧MZ/X1モード 省略またはそれ以外 ... PCモード - COM "ファイル名" (FM-7/8のみ、Z80版COMMANDコマンドと同義) 指定された実行可能ファイルをトランジェントコマンドへ属性変更 (01 -> 03)します。 実行可能ファイルとは、RUNコマンドで正しく動作するOBJ属性のプログラム を指します。 - DATE yy,mm,dd (Allmighty/Dolphin系にはありません) ディスクのTRK:00/SCT:02に格納されている、日付情報を設定します。 例. DATE 83,06,01 - GO <実行アドレス> 実行アドレスへジャンプします。 - BOOT (X1版C-DOSのみ) システムをコールドブートします。 実行時には、 Are you sure ? (YES=Y) と質問されますので、Y(大文字)で返答すれば実行されます。 - B (X1版C-DOSのみ) $1503へ移ります。(BASE/WICSのホットスタート) * トランジェント・コマンド - COMMAND "ファイル名" (Z80版のみトランジェント・コマンド) 指定された実行可能ファイルをトランジェント・コマンドに変換します。 ファイル情報を、TRK:00/SCT:03/05のコマンド情報へ登録し、ディレクトリ 情報から削除します。 実行可能ファイルとは、RUNコマンドで正しく動作するOBJ属性のプログラム を指します。 - MOVE "ファイル名1", <コピー先ドライブ番号>,"ファイル名2" 指定されたファイルを別のドライブへコピーします。 - HELP ビルトイン・コマンドとトランジェント・コマンドのリストを表示します。 (トランジェント・コマンドは、TRK:00/SCT:03,05登録のファイル情報のみ) - CSAVE "ファイル名",<開始アドレス>,<終了アドレス>,<実行アドレス> 指定されたメモリの内容から、カセットテープへセーブします。 例. CSAVE "NewFile",2000,435F,3000 - CLOAD ["ファイル名"[,<ロードアドレス>]] カセットテープからファイルを読み込みます。 例. CLOAD CLOAD "ExistFile",1500 - BYE モニタのコールドスタートアドレス$0000を実行します。 - UTILITY ディスクユーティリティを起動します。 フォーマット、ディスクコピー等が可能ですが、マスターディスクはコピー できません。 - BASE Super BASEを起動します。 - DEBUG デバッガを起動します。 - BACKUP C-DOSのシステム部分をバックアップします。BASE/デバッガまでを含みます。 新たに作成したシステムからは、バックアップコマンドは削除されます。 以上